ベッターとして成功するための素質は様々なものがあると言われています。
- オッズを理解する力
- 感情のコントロール
- 情報を収集して分析する
ただしそれはあくまでスポーツベッティングの要素を紐解いた結果、そういうスキルが必要ということであり
スポーツベッターとしての資質という訳ではありません。
じゃあ何だよ?ということになるので、ズバリ!結論からいきます。
忍耐力です!w
なぜ忍耐力が重要なのか、心理学的な話も含めながら解説をしていきます。
まず忍耐力がベッティングにおいて成功するために不可欠な能力だという理由を説明します。
確率や運に左右される状況でも、冷静に長期的な目で見て結果を待つことが重要になるのですが、そこで厄介になるのが
認知バイアス
の影響です。
認知バイアスを端的に説明すると、人の合理的で論理的な判断を妨げるものです。
例えば、ベッターが成功するためには、大穴狙いの罠を避けるのが王道です。
なぜならブックメーカーは確率論や統計学をゴリゴリに使ってがオッズを決めているので
オッズが高い=当たりにくい、のが誰でも分かる原理原則です。
ですが、人間とは物事の判断をこれまでの経験や固定観念にしたがうことで、合理的でない考えをすることを
よくやってしまう生き物ということが心理学上で証明されています。
合理的な判断を維持することが大切で結果が出るまでは、時に我慢する必要があります。
ベッターが勝つためには、テクニックや技術も大事です(関連記事を参照下さい)が
長期にわたって結果を待つ「我慢強さ」も求められます。
特に有名なスポーツベッティングにおける認知バイアスが、忍耐力で抑えられる「双曲割引(現在バイアス)」です。
これはすぐに得られる小さな報酬を選びたくなってしまう心理のことです。
短期的な利益を追う代わりに、フィボナッチ数やケリーの公式などの賭け方を使えば、リスクを抑えつつ長期的に
利益を狙えます。しかし、多くの人が短期的な誘惑に負けてしまいます。
人間は合理的に思考できるという点で、動物よりも優れていると考えられています。
私たちの経済の仕組みは、全体的に合理的選択理論を基盤としています。
この理論では、どんな状況であっても人は自分の利益を最大化し、損失を最小化するよう努力すると考えられています。
普通に考えれば至極当然のことで、これが合理的選択論を信じるということです。
ただしこれは前提であり、人間というのは時に合理的でない判断をしてしまうことが多々あります。
その例を解説していきます。
合理的な選択をするのであれば、私たちは常に利益を最大化し損失を最小化する選択をするべきです。
例えば、$10のベットで2.22倍と2.25倍のオッズの差は小さくて、多くのベッターはブックメーカーを
乗り換えようとはしないと思います。
たった$0.3のために乗り換えるコスト(時間や手間)のが大きく誰もそうしようとは思わないからです。
しかし、賭け金が$100,000であればどうなりますか?
こうなってくると$3,000の金額差となり、同じベッターでも乗り換える可能性が高くなりますよね。
つまりベッターは小さなオッズの違いにも「価値」を見出し、利益を最大化するために努力して
忍耐力を持って最良の選択をしようと思う筈です。
ですから、プロベッターさんは出来るだけ低マージンのブックメーカーを支持する訳です。
前の試合で強豪相手に簡単に4得点したからといって、次の試合で弱い相手にも同じように2.5得点以上を
取れると思い込んでベットするのは、実は「可用性バイアス」の分かりやすい例です。
また、連敗後に「そろそろ運が向く」と信じて賭け金を増やした経験がありませんか?
それは1番危険だと言われている「ギャンブラーの誤信」の典型です。
他にも、スポーツベッティングで気をつけるべき罠はいくつかあると言われていますが、全て認知バイアスが原因です。
まず、ベッティングをする理由を認識しているか?これが大前提になるのですが、忘れてしまいがちです。
興奮状態を楽しみたいのか? 例外的な勝利によってランダムに得られる報酬を望んでるのか?
上記のすべてがYESだとすると、スポーツベッティングはただのエンターテインメントの手段となってしまいます。
本能に従って自由にベッティングをして、ローラーコースターのようなスリルを楽しみましょう。
そんな方々にも、ただの1つだけ頭に入れておいて欲しいことがあります。
どんな種類のエンターテインメントであっても、失っても構わない金額だけを使うように心がけてください。
しかし、もしもベッティングによって安定的に収入を得ることを真剣に考えているなら、次にベットを行う前に、
本能的な判断がどうであれ、期待値を計算して安定的な収益を上げられるかどうか必ず確認してください。
お金を稼ぐことは長期的な戦いであり、忍耐を持って長期間にわたって行う必要性があるので、何が大事かというと
確率
です。
ベッティングにおける「今すぐ勝ちたい」という欲求は誰もが抱く大きなものです。
そして、最低限の労力でベッティングできる手段なので巷で大人気なのも言うまでもありません。
一部のブックメーカーにとっては、一般のスポーツベッターには必要最低限の思考しか求めていないのです。
最近増えてきた「一番人気のベット」や「流行りのベット」という仕組みは、娯楽的なベッティングの世界が
バンドワゴン効果(群衆行動)によって支配されている事実だと言えます。
「忍耐力」とはつまり「大局観」とも言い換えることが出来ると思っています。
プラスの期待値を持っていながら、負けが込んでしまっているベッターさんは恐らく短期的利益に引っ張られてしまい
最終的には利益を生む膨大なサンプルの中の連敗にすぎないこと、を理解が出来ていないだけなんです。
ベッティングの秘訣とはブックメーカーより優位に立ち、プラスの期待値を見つけてベットのコストを理解さえすれば
淡々と次のベットへ同じ精神状態で望める様になっていきます。
つまり理想の結果を得るためには「勝利の公式」を手にするだけではなく、認知バイアスに打ち勝つ「忍耐力」
を手にいれなければならないのです。
この記事ではスポーツベッティングで大事な心理と、それを阻む認知バイアスについて紹介させて頂きました。
スポーツベットにおける認知バイアスを克服し、冷静な判断力と戦略で資金を増やしている人はたくさんいます。
この記事が参考になって、スポーツベットで安定的な収入を得れる様になってスポーツ観戦を楽しみながら
豊かなスポーツベットライフを築き上げて欲しいと思い記事にしました。
少しでもお役に立てれば幸いです。